短期特訓小論文・面接対策、志望動機作成
受験生からもっとも多い疑問が「小論文対策」。特に推薦を考える場合は、間近に迫っている大問題。ここでは短期間で最大限の文章推敲力を鍛え上げると同時に、志望動機の書き方および面接対策を伝授します。
滋賀医科大学 推薦入試
〜共通テストで逃げ切れない滋賀医科大。逆に小論文でひっくり返す、そのための戦略〜一般的に国公立の推薦入試は共通テスト(センター試験)の点数でほぼ合否が決まると言われていますが、滋賀医科大は例外といってよいかもしれません。実際、センター得点率80%弱の受験生が合格している一方で85%前後の受験生が落ちているといったデータが多数存在します。これは、「腕力のある一浪生も85%では安心できず、共通テストに不安を抱える現役生でも80%ラインを超えれば望みがある」、要は「小論文で大きな順位の変動が起こりうる」ということを意味します。試験は例年12 月中に行われますが、遅くとも夏頃には対策を始めましょう。じっくりと時間をかけた上で試験に臨むことが滋賀医科大推薦入試には必要です。
結論から言うと、滋賀医科大の小論文は一筋縄ではいきません。慶應の文系受験生でも苦戦するでしょう。筆者の意図を見抜く「読解能力」、出題者の意図を見抜く「分析能力」、それを短い字数の中でシンプルに伝える「説明能力」、どれをとっても高い能力が求められます。「知識が無いと書けない」といった類いの難しさではありませんし、ましてや「医療用語をいくつかおさえておけば書ける」といった姿勢で対処できるものでもありません。滋賀医科大の過去問や他大学の類似問題の解答解説を通じ、「どんなテーマが出されても対処できる具体的な戦略と思考回路」を一つ一つ丁寧に講じます。今は苦手でも大丈夫です。最後まで頑張りましょう。
〜1600 字の本学志望理由。「滋賀医科大」そして「滋賀県」、書くべき真の内容〜推薦入試では「志望理由書」の作成にも気を配りましょう。特に、滋賀医科大は1600字といった長い字数が課されるため、受験生はもちろん指導する高校の先生方も苦労するものと思われます。多くの受験生は「部活・行事ネタ」「家族(=医師)ネタ」「エピソードトーク」に終始しがちですが、それらに字数を割き過ぎてはいけません(書くこと自体は構いません)。大学サイドが見たい/確認したい内容に字数を割きましょう。授業ではその「内容」を中心に解説し、サンプルを見せつつ具体的なアドバイスができたらと思います。また、そもそも志望理由が「家から通える」「授業料が安い」くらいしかなくて困っている受験生もいるかと思われます。でも安心してください。この学部の受験生の大半はそういうものですし、大学によっては本当に目立った特徴のないところもありますし、それでも最終的にはきちんとした形に毎年仕上げています。一緒に考え、最短経路で満足のいくものを作り上げましょう。
兵庫医科大学 推薦入試
〜高難度の国語型小論文。「兵庫医科大3大定番アプローチ」で攻略〜「考えを述べよ」という一般的な設問に加えて「説明せよ」「理由を述べよ」「空欄に入る言葉を書け」といった、国語で課されるものが複数問われます。設問のレベルも非常に高く、旧帝大の国語で用いるアプローチを要するものも中にはあります。私大小論文の中では屈指の高難度を誇ると言ってよいでしょう。さらに特徴的なのは50 点という配点です。「客観的な採点基準の存在」「小論文といえども合否に直結」―これら2つが含意されていると考えてください。具体的な戦略を知らない受験生が多くを占め、かつ年度によっては0点もありえる兵庫医科大小論文、実は定番の3つの解法を知っていれば大きな差をつけることができる科目なのです。
愛知医科大学 推薦入試
〜対策不可能に見えるトリッキー型小論文。その具体的な攻略法を全て解説〜「考察系」「分析系」「図表・グラフ系」「創作作文系」…傾向を定めず、受験生のその場の対応力を見たい―こうした意図のもと、クセの強い設問を一般・推薦問わず毎年課してくるのが愛知医科大です。こうした設問に対し、「発想力」「医師に必要な資質」「日頃から視野を広くもちましょう」といった抽象論や根性論で挑むのは避けましょう。途中でペンが止まります。「設問文分析」「二項対立」「具体化/抽象化」といった具体的な方法論や、図表・グラフの意図の見抜き方、手紙・物語の構成方法およびオチのもっていき方…等、有効な攻略法を過去問や他大の類似問題を通じて細かく丁寧に解説するので、自信を持って試験に臨んでください。